利休梅と梅花空木

この時季、お茶花として使われます花の中で、よく似た花がございます。

先日のこでございます。

「この花の名前はなんてゆうの?」 と聞かれまして、
(あれ?えぇ~っと、なんだっけかなぁ・・・・) と瞬時にこたえられず、
「梅花空木 (ばいかうつぎ) かな?」 って答えました。

で、それを聞いていた大先生が 
「これは利休梅 (りきゅうばい) です。」 と云われまして、
「あ、そうや、利休梅ですね~」 ということで一件落着。

でもその後、おかやんの中で燻り始めたんですよぉ。

(えっ?これが利休梅なら、じゃぁ梅花空木はどんな花なのよ。) と。

おかやんの中では、
梅花空木も梅とよく似た花を付けるからその名が付いたと思っていたから。

早速調べました。
最近の世の中インターネットという便利なものがあるじゃない~~~。

その結果、先日の花は、梅花空木でしたのよ。うふふ 

まぁ、ここだけのお話ですが、大先生の (*^^)v を建てたと云うことで、
というか、あの時点ではおかやんも最後は利休梅だと納得したわけでありまして、
ということです。

こちらが <梅花空木>

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こちらが <利休梅>

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こうして見ると、花の形はまったく違いますよね。

咲いてみないとわからない感じです。

基本、梅花空木は花弁が4枚に対して、利休梅は5枚といわれていますが、
品種によっては花弁はまちまちでとても見わけが付きにくいです。

ただ、おかやんが実物を見比べてみて感じたことは、
つぼみの付き方がちがいます。

梅花空木は、枝にそってつぼみをビッシリ付けてますが、
利休梅は、小さな房成りについていて、枝元から順番に先の方へと咲いていきます。

葉も少し形がちがいます。

なるほど、どちらも梅の花によく似た花をつけることから、
花で見分けるのは難しいかもね。

むしろ、花の付きかたや葉の形で見極めた方がいいと云うことですね。

今度花屋さんへ行かれた際、これらの花を見かけたら、
どちらの花か、見てみてください。

利休梅の方が少し早く市場に出まわります。
ですからこちらはお茶花として使われるのは4月まで (炉の花という)。

一方梅花空木は少し遅く、
お茶花として使えるのは5月から (風炉の花) と決まっておりますのよ。

これでまた一つお勉強しましたね。

※ お茶花は5月から10月までの間を 「風炉(ふろ)の花」 。
    11月から4月までを 「炉(ろ)の花」 といって、
  その時季に使える花が決まっています。
 お茶の先生によってはとても厳しく、
 そのルールにのっとってお茶席の花を選んでおられます。

 そんな時、花屋としてはとても大変です。

金沢市の花屋「花工房 花音」のホームページはこちらです。

by hanakobo-kanon | 2014-04-28 22:31 | お花の情報

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