56豪雪、その時おかやんは・・・?


昨日、ドッカっと積もった割には、今日一日でだいぶ溶けたのではないでしょうか。
このまま順調に溶けてくれるといいですね~。

さて、昨日のお約束どうり、「おかやんの大雪体験記」をお話しましょうか。
みなさんお茶のご用意はいいですか?

あれは忘れもしません、おかやんが結婚して岐阜県郡上郡白鳥町へ行って、初めての冬。
観測史上に残るくらいの雪が降りました。
正確には昭和55年の年末から56年の年明けにかけて降ったのですが、
それが未だ語り継がれております、「56豪雪」というものです。

年末に叔母さんが亡くなったという連絡を聞いて、
石川に帰る事になりました。
その時点で、雪の為汽車は止まっていたので、代行バスに乗り継いで、
越美南線の始発「美濃太田駅」に着き、
そこから電車に乗り、一日がかりで岐阜駅までたどりつきました。

ところが、北陸方面は雪の為運行止め、明日も動くかめどが立たないという事。
実家の方に連絡をして、事情を説明したところ、
「来てもお葬式には間に合わないから、帰ってこなくてもいいよ」ということに。

なら、とりあえず今日は岐阜に一泊して、明日白鳥に帰る事になりました。
が、それからがたいへん。

次の日、列車のダイヤは大乱れ、なんとか来た電車に乗って美濃太田駅についたものの、
越美南線の電車はストップ、バスも途中までしか行けない事が判明!
またまた、一日がかりで、郡上八幡というところまでたどり着き、
こんどは、旦那様の会社の方にお世話になり、泊めて頂く事になりました。

次の日、国道が途中までならなんとか開通したというので、
行ける所まで行って、そこから歩いていこうという事になりました。
途中まで送って頂いたのですがが、まぁ~~~びっくり。
二日前、こんな事になろうとは、・・・・。想像できましょうか。

積雪3~4メートル。
車どころか、人が歩くのもままならない状況。
全国ニュースに流れたくらいで、まさに、陸の孤島と化していたのでした。

たしか、高校の体育館の屋根が、雪に押されて潰れました。
雪で倒れた家も何件かありました。
屋根の雪を下ろしたくても、廻りがもう屋根と同じくらいに積もっているので、
下ろせないのです。
ホントに、にっちもさっちもいかない状況でした。

道路もどこかわからないけど、とりあえず、人が歩いた後をたどっていきました。
でも、廻りの家の屋根と同じ高さの所を歩くわけですから、
一歩踏み外すとズボッとハマって、抜けだすのに一苦労!

あるところでは「けもの道状態」、あるときは「山頂近くの稜線。
本当に険しい山道を登っている感じでした。

二階から出入りしている人もいました。
「すご~い、話には聞いていたけど、本当に2階から出入りしとる~」と、ある意味少し感動。

最初にあるいた人、すごいです。
この時おかやんの頭の中で、「カンジキがあったらなぁ・・・」と。

国道からアパートまで車で10分位の所を、2時間かけて帰りました。

やっとの思いで着いたものの、入り口もどこかわからない、
4階の方が窓から「入り口はここ、こっちだよ。」と教えて下さり、
行ってみると、なんと雪の階段。(そこが一番怖かったです)

無事部屋にはいったものの、2階なのに雪で埋まって部屋の中は真っ暗。
後で聞いた話によると、ガラスが割れなかっただけ救いだと言われました。
裏の公園の遊具も、埋まって見えない状況。

おかやんにとってすべてが初めての体験でした。

「私はなんというところに、きてしまったんだろう。」と真剣に思いました。

でも、大変だったのはその時だけ。
最初にそんな経験をしちゃったものだから、あとはどんだけ降ろうが大した事なかったです。
そんな郡上郡(現 郡上市)白鳥町に3年いました。
(その後、金沢へ・・・)

今思えば、貴重な経験をしたなぁ~とおもいます。(^^)v

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by hanakobo-kanon | 2011-02-01 22:39 | その他の情報

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