2014年 07月 10日
コウホネ(河骨)のお生花
黄色く見えるのははなびらではなく、がくなんですよ。
中央のごチャットしているところが花なんです。
おかやんはずっと 「コウホネ」 って 「黄骨」 と書くのだと勘違いをしておりました。
根が黄色いから 「黄骨」 って思ってたけど、「河骨」 が正しいのです。
では、なんで河の骨って書くんでしょうか。
それは、この植物さん。
黄色くてかわいい~お花を咲かせるわりには、
根がものすごく硬くて、ちょっとやそっとでは切れないらしいです。
その硬度は、ハサミが刃こぼれしてしまうくらい硬いのだそうです。
(そっそうかぁ、〇〇均一のハサミじゃ刃が欠けてしまうかもね)
骨のように硬い、だから 河の骨 ってついたのね。

今回、その河骨のお生花を習ってきました。
河骨は、普段花屋さんに置いていなくて、
注文してもなかなか手に入らないのですが、
先生からお誘いを受け、お勉強させていただきました。
ですからおかやんはチョーラッキーです。
河骨は水揚げがすごく大変で、すぐに葉が巻いてしまいます。
(しぼんでしまうと云う事)
ですから、手元に着いたらすぐ水揚げを行います。
切り口から専用ポンプで注入します。
すると一気に葉脈ずたいに水が送られ、葉先からポタポタと水が滴り出たらOK!
水揚げ完了です。

そして出来上がったのがこちら。
この生け方をみて、あれ?って、思ったでしょう。
紙の上に 「水」 って書いてあるだけじゃない。
お水は?
この生け方は 奉書生け といって、奉書紙を水とみなして生けてあります。
「是を水なしの河骨と云う、則ち秘傳なり」 と、何か難しいことが書いてありました。
ポンプで注入された水が下がらないように、
切り口を糸で巻きあげてあります。

さすがにこのままでは一夜の花となり枯れてしまうので、
最後は、ちゃぁ~んとお水の中に入れてあげました。
金沢市の花屋「花工房 花音」のホームページはこちらです。
by hanakobo-kanon | 2014-07-10 23:29 | 嵯峨御流の情報